シッダールタの旅
構成・写真:竹田武史、原著:ヘルマン・ヘッセ、翻訳:高橋 健二
新潮社(2013年4月発刊)
B6判変形 208ページ
定価1,500円+税
名作との出会いは人生にかけがえのない喜びと力を与えてくれる
ドイツの作家ヘルマン・ヘッセ(1877-1962)の名作『シッダールタ』は、ゴータマ・ブッダと同時代に生きたある求道者の生涯を描いた物語で、全世界で1000万人を魅了した大ベストセラーです。
今回は、そんな『シッダールタ』に心酔する竹田が、単身インドに渡り、現地で買った中古バイクとともに、物語の舞台となった北インドの聖地、仏蹟を巡り、物語のイメージを写真で表現しようと試みました。
古典小説のイメージトリップという、これまでにない写真の味わい方を提示する新しい本づくりができたと自負しています。学生の頃にヘッセ作品と出会い、小説から随筆集まで貪るように読んだ時代がありました。なかでも『シッダールタ』はその後も特別な存在となり、片時も手放すことなく、日常の、あるいは旅の時々に何度も読み返しては心の糧としてきました。
このたび、最愛の名作とこのようなかたちでコラボレーションできたことに深い喜びを感じています。竹田は、ヘッセの永遠のテーマであった「生きる意味」についてもっともっと思いを巡らせながら、これからも旅と写真を通して表現活動を続けてまいります。
“写真が言葉の真の意味でアートになり、不朽の文学と一体化する瞬間に立ち会える喜びに何度も身が震えるような感動を覚えた作品である。”