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長江文明の探究―森と文明の旅

監修:稲盛 和夫、共著:梅原 猛、安田 喜憲
写真:竹田 武史

新思索社(2004年8月発刊)
A5 カラー240ページ
定価 3,500円+税

6000年の昔、中国・長江流域に稲作漁撈型の巨大文明があった。

1997年から5年間に渡って行われた日中共同研究による文明探求プロジェクトの研究成果がまとめられた一冊。環境考古学者・安田喜憲先生の研究調査報告と、現地に何度も足を運ばれた哲学者・梅原猛先生との対談形式によって綴られ、共同研究によって明らかになった

『稲作日本のルーツ』である長江文明の全貌が、200点以上のカラー写真によって紹介されています。 竹田は21歳のときに写真の師匠である井上隆雄先生のアシスタントとして現地視察に同行しました。そこで泥田が果てしなく続く中国の雄大な風景に魅せられ、帰国後、懇願してプロジェクトの一員に参画させてもらったのです。以来、記録カメラマンとして毎年のように安田喜憲先生の現地調査につき従い、長江流域の各地を巡りました。湖南省・城頭山遺跡を中心に行われた遺跡発掘調査の記録をしながら、長江流域の稲作起源・都市起源の遺跡を訪ね歩き、湖沼や森林で行われる自然調査にも同行しました。プロジェクト最終年には、研究成果によって明らかになりつつあった長江文明と西南中国に暮らす少数民族との関連性をビジュアルに記録するため、長江流域を単独で旅し、貴州省に暮らす苗族の集落などで住み込み取材を行いました。 2004年に出版されたこの本は純写真集ではないものの、カメラマンとしての原点となる一冊です。

 

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